眠れぬ夜のことば紡ぎ

紡もえが、日記やエッセイを置いています。

湯船でタイムアタック

 

ある程度制約があったほうが、本音は出やすいのではないかと思う。

 

湯船で日記を書けば、のぼせるまでのタイムアタックになっていい感じなのではないか、という気持ちをちょっと小難しく言ってみました。

 

前に書いた日記の最後に「118日前」と表示されていて、ああまたそんなに生きたのねと思う。必死になっていたら一瞬で毎日が過ぎる。深刻になったり浮かれたりしているうちに、気付いたら想像していたよりかなり前に進んでいた感覚がある。ひとつひとつ重ねてきた積み木が天に届きそうで、雲の上の景色への期待と、「届く手前で崩されませんように」という不安が入り混じる。戦いの末いつも不安が少し勝つ。あともう少しで崩された記憶のほうが、届いた記憶よりはるかに多い。

 

あれもこれも準備をして、息切れしながら当日を迎えるばかりだったから、当然成功体験も120%出し切ったときの例しかない。「肩の力を抜きなよ」みたいな言葉を信じられずに頑張り続けてきた。でも最近ちょっとだけ、本当に好きなものがわかってきて、それに伴ってその他の力は抜けるようになりつつある。

嬉しい反面、怖い。「肩の力を抜くこと」と「手を抜くこと」を捉え違えていたらどうしよう?

 

今朝、宮﨑駿監督の最新作をみて、「説明はなくてもいい」と背中を押された気がした。

わかられたくて、わかりやすく生きようとしてきた。まだわかられたい気持ちが自分を上回る時がある。そろそろ解き放たれたい。

説明がなくても美しかった。私は美しければそれでいいと思う。美しさは、その人が持つ意志によって貫かれている。私を大事にしない人に、私だけの美しさを奪われたくない。

 

と、ここまで書いて、「大口叩いてみた」とまた思っちゃった。すぐには無理かあ〜〜〜。いつかは自分に認められたい。茶々入れんでくれ。「うるさい!」って言ってやりたい。汗びっしょりの湯船より。

 

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大事なこと書き忘れた!

朝日が強く差し込む寝室に、新しいカーテンが届いた。「プール」という名前の色で出来たそれは、間から差し込む光を水面みたいにしてくれて、本当にお気に入り。大好き。目覚めを綺麗にしてくれてありがとう。