紺色のサマーセーターとお気に入りのアシンメトリースカート。今日も曇っているけれど、傘を持ってお茶しに行く。紺色が好き。着てるとなんだか落ち着く。黒も落ち着くのだけど、ときめかなくて何だか不自然。だから似合う人が羨ましい。こないだ会った大好きな友人は、その日全身黒で現れた。とってもかっこよくて綺麗で、白い肌が映える。新しい香水を買ったのだとうきうきしていて、その香りもまたばっちりとハマっていた。かっこいいな。私も「あなたはこの色だね」って一色が欲しい。
小さい頃は水色が好きだった。空のような色も、海のような色も好きだった。ランドセルも水色にしたかったけど、母に「6年も使ってたら絶対飽きるよ！こっちにしときなよ」とワインレッドを勧められ、膨れたままそうした。今思えば何故スタンダードな赤じゃなかったのか。謎である。母は人と被らないものが好きな人なので、たぶん戦隊モノの赤みたいな赤は持たせたくなかったのだろう。結局、小学校の6年間だけでなく、今も青系統全般が好きなので全然ブレなかった。ランドセル、水色でよかったじゃーん！と母に言いたい。（ランドセル買ってくれたこと自体がありがとう。）
大人になって、写真を撮ってもらうようになって、いろんな色を着ることが増えた。相変わらず青系が好きで似合うと思うのだけど、不思議なもので、体調や気分に毎日変化があるように、似合う色も日々変化している気がする。昨日ばっちり映えた緑が、次の日には何だか違ってみえたり、みえなかったり。「ぜーーーっったいこれは似合わん！！」と避けてきた色が、意外とハマったり。面白いものです。あと、アナウンサーの試験を受ける時にパーソナルカラーを覚えたのだけれど、それ以外も似合うじゃん私、とも思う。自分のパーソナルカラーはさすが、ばっちりハマるけどね。手前味噌。
最後に、これまた最近会った別の友人の話だけど、愛すべき彼女はシルバーがとても良く似合う。いつもシンプルで大人っぽい服に、シルバーのアクセサリーをいくつかあわせている。綺麗。愛らしいショートカットが、耳で煌めくシルバーを引き立てる。対照的に、ゴールドのアクセサリーばかり着ける私。彼女は「似合ってて羨ましい」と会う度に言ってくれるけど、あなたの肌にはゴールドだって美しく映える。私は知ってるんだよ〜と言ったけど、まだあんまり納得してなかった。でも似合うよ。ほんとだよ。
自分が気付いてないだけで、似合う色はまだ溢れていて。その時々の心に合った一色は、きっと私を発光させてくれる。私の今日のラッキーカラーは紺。テレビの占いじゃなくて私が決める。毎日バッチリ似合う「私の色」も欲しいなと思うけど、毎日違う私に会えるのも悪くない。明日はなんだろね。たのしみだね。
